
妊娠初期のつわりを軽減する方法の中に、東洋医学の「ツボ」があります。
特に妊娠初期には、妊婦さんは薬は使用しないほうがいいので、ツボ押しはとてもおすすめ。
つわりの吐き気を和らげる「ツボ」を刺激して、苦しいつわりの時期を乗り越えましょう!
妊娠初期に多くの妊婦が経験する「つわり」。
吐き気や、気だるさ、眠気、食欲増進、食欲不振など人によって様々な症状があらわれます。
つわりには、「つわりに効く食べ物を食べる」「食事のとり方を工夫する」「アロマを活用する」など、いくつか対処があります。 しかし、それでは改善されなかった…という方は、この記事でご紹介する「つわりに効くツボ」を押してみると効果があるかもしれません。
つわりの起こる原因や、つわりでみられる症状については、次の記事で詳しく紹介しています。
>>妊娠初期のつわりを軽減する方法まとめ
>>妊娠初期につわりを引き起こす原因は?その対処法!
>>妊娠初期のつわりを軽減させる食べ物
ツボとは、東洋医学に基づく、薬物を使用しない療法の一つ。手軽で、道具を使わず、どこでも試すことができます。薬で症状を和らげることのできない妊娠中でも、ツボ押しであれば対応できます。
今回は、つわりの吐き気を改善する「内関」「裏内庭」「中脘」や、足のむくみに効果のある「足の三里」、頭痛に効果がある「天柱」について、場所や効果、ツボ押しの方法を分かりやすく解説します。 苦しいときは、ぜひつわりに効くツボを押してみてください。
また、ツボ押しは力が必要ですから、旦那さんに手伝ってもらうのも有効です。コミュニケーションが取れるので、リラックス効果も見込めますよ。 妊娠中の辛さが、このつわりに効くツボで少しでも改善されますように。
それでは、「吐き気に効くツボ」から順番に紹介していきます。
つわりに効くツボ1:内関
つわりに効くツボとして一番メジャーなものが、「内関(ないかん)」です。手首のシワの中央部分から、指三本分下がったところにあります。強めに押すと、ぐっと響くような感触があります。
人によって場所に個人差があるので、目安の場所から上下に動かして効いている部分を探ってみてください。左右両方を刺激します。1回5秒程度を、複数回繰り返して指圧しましょう。
内関は、吐き気に効くツボ。つわりだけでなく、乗り物酔いなどにも効果があります。
ツボ押しに使える「シーバンド」
内関を刺激し、吐き気を抑えるツールとして、「シーバンド」というものも存在します。リストバンドの内側に、ツボを刺激するための硬い部分が付いているものです。これは、妊婦さんのつわり対策として生まれたグッズ。安心して取り入れてくださいね。
つわりに効くツボ2:裏内庭
「裏内庭(うらないてい)」も吐き気に効くツボです。本来は食あたりの際に効果があるツボとされていますが、つわりの症状としてムカムカとした吐き気を感じる場合にも有効です。
このツボは、足の裏にあります。足の人差し指を折り曲げ、その先端が当たる部分が裏内庭です。嘔吐の症状がある場合は、押すと痛く感じます。足裏の肉の膨らみがあるので刺激を感じにくいツボですが、多少強めに指圧し、程よく痛みを感じるくらいが力の目安です。
お腹が大きくなると、押しにくくなるので、旦那さんに協力してもらうのもオススメです。
つわりに効くツボ3: 中脘
「中脘(ちゅうかん)」は、胃に関わる症状や、エネルギー不足が原因の症状に効果があるツボです。食欲不振、吐き気、胃痛、肩こり、頭痛、むくみ、不眠といったつわりの症状に効くツボです。
中脘(ちゅうかん)は、お腹にあるツボです。みぞおちとおへそを結んだ線のちょうど中間に位置します。3秒程度、軽く押しましょう。一日三回程度押すと、症状の改善が期待できます。
ただ、満腹時は避けてください。もし、なかなか眠れない、眠りが浅い…という辛さがある場合は、眠る前に5秒程度ゆっくり押してみてください。
吐き気以外の症状に効くツボ
つわりの吐き気に悩む妊婦さんは多いですが、つわりの症状はそれだけにとどまりません。吐き気以外のつわりに効くツボをいくつか紹介します。
足の三里
「足の三里(あしのさんり)」は、こむら返りや、足のつり、むくみなどに効果のあるツボです。吐き気や嘔吐などの症状にも対応できる万能ツボとしても知られています。
足の三里は、膝の外側にあります。膝のお皿から指4本分ほど下がった部分にあります。ちょうど、膝を曲げた時にくぼみになっている部分です。軽く痛みを感じるくらいの強さで、ぐっと押してみてください。
天柱
「天柱(てんちゅう)」は、つわりの頭痛に効くツボです。自律神経を整える効果もあるので、つわりでストレスを感じ、精神的に疲れている時にもピッタリです。
天柱は首の裏側にあります。首を後ろに曲げた時に支点となる部分(大きくくぼむ部分)の両脇にあるくぼみです。ちょうど、耳の後ろの生え際あたりに位置しています。 ツボに親指をあてて、頭全体を両手で抑え、少し上向きにするような形で刺激するとやりやすいです。
痛くない程度に5秒ほど刺激し、それを5回ほど繰り返しましょう。 また、指圧だけでなく、温めても効果があります。蒸しタオルやホッカイロで温めると、症状が緩和されますよ。
ツボ押しの注意点
手軽にできるツボ押しですが、足のツボには少し注意が必要です。ヒザ下にある「足の三里」や足の裏にある「裏内庭」などが該当します。なぜなら、足には特にツボが集中していて、その中には子宮に影響をあたえるツボもあるからです。
症状が改善されないようなら、むやみに指圧を続けるのではなく、担当医に相談することをおすすめします。
ツボ押しは夫婦で行ってもOK
ツボ押しは一人でもできるつわり対策でもありますが、旦那さんに手伝ってもらうのも良い方法です。指圧には力も入りますし、ツボ押しを通してコミュニケーションの回数も増えますよ。
いかがでしたか。家の中で、自分でできるツボ押しは、安静が求められる妊婦さんにピッタリの方法。つわりの症状にあわせてツボを選び、無理のない範囲で指圧してみてください。 つらい症状が、少しでも改善されますように!
つわりを軽減させるツボまとめ
- 吐き気を軽減させるツボ「内関」「裏内庭」「中脘」を刺激して吐き気を軽減させましょう。
- 妊婦さん用に開発された「シーバンド」を活用してらくらくツボ押しをしましょう。
- 足のむくみには「足の三里」というツボ刺激が効果的。
- 頭痛に悩まされるときは「天柱」を刺激しましょう。
- 足には子宮を刺激してしまうツボもあるので注意!