
「妊娠したけど、セックスは出産までしない方がいい?」
妊娠初期(妊娠4週から15週)は赤ちゃんにも妊婦さんにも大切な時期。妊娠初期のセックスは、流産や早産などの妊娠トラブルに繋がらないように細心の注意を!
妊娠初期は胎盤が不安定です!
妊娠4週~15週までを「妊娠初期」といいます。
この時期は、妊婦さんにもお腹の中の赤ちゃんにも全妊娠期間の中でもとても大切な時期。 ママもつわりがひどい時期で、体調の管理がとても大切な時期だと言えます。
つわりなどの体調不良だけではなく、妊娠初期の性行為で一番心配な点は、「胎盤」がまだしっかりと作り上げられていないということです。
胎盤はへその緒を通じて胎児に栄養や酸素を送る重要な働きをしています。 胎盤の完成は妊娠13~15週頃。それまではとても不安定な状態ですので、出血しやすかったり腹痛をおこしやすくなったりします。
妊娠初期は、妊娠9週目までは流産の危険性が高く、妊娠9週目以降は比較的安定してきます。その間、セックスをしてはいけないというわけではありませんが、あまりにも激しいセックスは危険です。
こんな時はセックスしちゃだめ!
妊娠初期に切迫流産や早産の兆候があると言われた場合や、子宮頸管が短いと言われた場合、前置胎盤の疑いがあると言われた時のセックスはNGです! 安静にしてくださいね。
膣炎・性感染症がある場合もセックスはやめましょう。性感染症を起こさないためにも、コンドームをいつも使いましょう。
優しい体位でソフトなセックスを。
妊娠初期のセックスには、中期・後期と比べてもリスクが大きいことがお分かりいただけましたか?
しかし、エッチをしてはいけないということではありません。もちろん、妊娠の経過も順調で、妊婦さんの体調も落ち着いていれば、妊娠初期であってもセックスは可能です。ただし、体位を工夫したり性行為の時間を短くしたりして、母体をいたわるソフトなセックスがおすすめです。
まず、おっぱいへの愛撫ですが、乳首への刺激は控えたほうがベスト。妊娠中は乳首も充血しますし、傷つきやすくなっています。
また、乳首を刺激すると「オキシトシン」というホルモンが分泌されて子宮の収縮作用を起こしてしまいます。乳首への刺激は妊娠初期に限らず、妊娠中はできるだけ控えましょう。
妊娠初期のおすすめのセックス体位
正常位
お腹を圧迫せず男性は腕で支えることで、女性への体重の負荷を減らすことができます。 女性は足をできるだけ伸ばすことで、挿入の深さをコントロールできます。 また、女性が男性の骨盤付近に手を当てて深く挿入しないように調整するのもおすすめ。
伸張位
女性が男性の両足の間に足を伸ばした上体で挿入するスタイル。お腹を圧迫せず男性は腕で支えることが女性は足をできるだけ伸ばすと浅い挿入になるのでおすすめ。
避けたほうがいい体位
屈曲位
女性が足を上げたスタイル。妊娠中は避けましょう! 正常位の状態で、女性が両足をあげる体位は、挿入が深くなるだけでなくお腹を圧迫するので妊娠中は避けてください。
後背位(バック)
後背位(バック)の体位はは、女性がリード権を持てば妊娠中期からはOK。男性がリードすると深い挿入になってしまう体位なので注意してください。
妊娠初期のセックスの注意まとめ
- 胎盤が不安定な時期です。
- セックス時の異変には細心の注意を。
- 流産や早産、前置胎盤の疑いがあると言われた時のセックスはNG!
- 必ずコンドームを使用して!
- 乳首の刺激はダメ!
- 挿入の浅い体位でソフトに。
- 正常位や伸張位がオススメ。
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