
気付かないうちに、流産になっていることが多いのです。
それは「化学流産」といわれ、超音波検査で妊娠が確認できる前に流れてしまう流産です。
その化学流産は、なんと受精後の5割近くに起こっています。その原因とは何でしょうか?減らすことはできるのでしょうか?
化学流産とは?
1回の射精で1億~5億の精子は発射されます。そのうち1番になった1匹だけが、卵子と結合することができます。すごい確率ですよね!宝くじの当選確率よりも競争率が激しいですね!
しかし、ここからさらに過酷な道が続きます。精子と卵子が結合した受精卵は、2~3日かけて子宮内を漂い、子宮内壁に着床して「妊娠」となります。この段階で約半分近くの受精卵が妊娠までたどり着けません。
妊娠(着床)から妊娠6週ぐらいまでの、超音波検査で妊娠確認できるまでに流れるものを「化学流産」といいます。とても不安定な「妊娠超初期」と「妊娠初期の初期」にあたります。
化学流産の症状とは?
妊娠したこと自体、気づかないことがあります。近年、妊娠検査薬の感度が高くなったことで、一般にも知られるようになりました。
症状は特になく、症状を感じる方でも生理出血がいつもより多いくらいの変化です。
化学流産の原因と確率!
数億分の1の確率で受精した受精卵ですが、その45%に染色体異常があるとされています。流産の主な原因は染色体異常であると言われていますが、その確率の多さに驚かされます。
45%の染色体異常の約半分にあたる20%ほどが、着床せずにそのまま生理になります。残りの25%の染色体異常の受精卵が、着床して妊娠になります。しかし着床はしたものの、超音波検査で胎のうが見える前に発育が止まるものを「化学的妊娠」といい、その後の出血が「化学的流産」といいます。
その後、成長を続けた染色体異常の胎児は、初期流産・後期流産・子宮内胎児死亡となることがほとんどです。出産まで至る染色体異常胎児は、0.6%になります。
化学流産率は減らせるか?
化学的流産は、自然発生的な染色体異常として扱われることが多いですが、環境や地域、さらに時代背景などとすり合わせると、ある実態が浮かび上がってきます。
化学流産を引き起こす原因として、新たに考えられるようになったのが「化学物質による胎内汚染」です。すでにいくつかの機関から研究結果が発表されていて、その実態にも驚かされます。
ちなみにお隣の中国では、PM2.5などによる環境悪化が国際問題になっていますが、中国の5歳まで障害率は7人に1人です。年間200万人近くも障害児が発生していることになります。(中国のこの事実は、水汚染、空気汚染、食品汚染によるものと認めていますが・・・・)
しかしご安心ください。すでに子宮内をきれいにすることで、流産のリスクが低下する実績も報告されています。
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